脳神経外科ジャーナル
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外傷性前大脳動脈瘤の2手術例
江頭 裕介池亀 由香秋 達樹大江 直之矢野 大仁上田 竜也篠田 淳岩間 亨
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2005 年 14 巻 10 号 p. 635-640

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抄録

症例は16歳女性および22歳男性の2例で, いずれも鈍的機序による頭部外傷後に遅発性頭蓋内出血をきたした.血管撮影, 3D-CTAにて前大脳動脈末梢部の破裂外傷性脳動脈瘤(前者では両側A2に1個, 後者では左A3に1個)と診断し, 受傷46日および97日後に直達手術を施行した.動脈瘤の処置にあたり, 親血管の永久的なトラッピングあるいは長時間に渡る一時的血流遮断を要する可能性を考慮し, 前者においては動脈瘤へのアプローチに先立ちA3-A3の側側吻合を施行した.2例ともに動脈瘤は血栓化仮性動脈瘤であったが, トラッピング下に動脈瘤に切開を加えて瘤内血栓を除去することでネッククリッピングが可能であり, 末梢側における虚血性合併症も認めなかった.

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© 2005 日本脳神経外科コングレス
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