1966 年 17 巻 3 号 p. 201-204
1.Metepa, Hempaのイエバエ成虫に対する不妊効力について室内試験で検討を行なつた.2.Metepaの局所施用処理では, 薬量の増大に伴ないこれに平行して産卵抑制が認められた.50%不妊化薬量は雄処理の場合7.5μml付近, 雌処理の場合30μml付近であつた.毒餌処理の結果は, 明らかに雌処理の方が産卵抑制は顕著であつた.0.5%毒餌でも, 雄処理の場合一部ふ化がみられた.3.Hempaの局所施用処理では, 80μml以下の薬量では産卵抑制はみられなかつた.50%不妊薬量は25μmlの付近にあつた.毒餌処理では, 0.25%以上の濃度で完全に不妊効果が認められた.