日本緑化工学会誌
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技術報告
渚滑川水系と十勝川水系のケショウヤナギ結実時期の違いについて
田崎 冬記折戸 由里子斎藤 新一郎丸山 純孝野嶽 秀夫越後 貞
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2014 年 40 巻 1 号 p. 277-280

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抄録

ケショウヤナギの水系毎の特性を把握するため,渚滑川水系 (渚滑川) および十勝川水系 (札内川) のケショウヤナギの結実および種子散布時期の比較を行った。その結果,渚滑川水系のケショウヤナギは,札内川より 3倍程度,種子散布期間が長く,9月下旬まで種子散布を行うことが明らかとなった。また,渚滑川において種子散布時期の初期~終期にケショウヤナギ種子を採取し,発芽試験を行ったところ,種子散布時期によって発芽能力に差異は見られず,7~9月まで発芽能力の高い種子を散布させることが明らかとなった。種子散布期間等から渚滑川のケショウヤナギは札内川のものとは異なる特性を有する可能性が示唆された。

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