2023 年 62 巻 p. 1-13
本稿では,『日本教育心理学会第62回総会発表論文集』における個人発表と,2021年7月から2022年6月までの1年間に『教育心理学研究』,『発達心理学研究』,『心理学研究』,Japanese Psychological Researchに掲載された論文のうち,乳幼児期と児童期を対象とした研究の領域や研究方法の傾向を量的観点から探った。領域として,子どもの社会性ならびに養育者・保育者に関する研究が多く行われていることが分かったため,これらの領域の研究を中心に,学会誌論文の概観を行った。その結果を踏まえ,今後の研究に向けた示唆を提示した。