X線分析の進歩
Online ISSN : 2758-3651
Print ISSN : 0911-7806
原著論文
焦電結晶を用いた密封系小型高電場発生ユニットの製作と電場触媒反応への応用に向けた試み
山岡 理恵坂上 知里馬木 良輔山本 孝
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2013 年 44 巻 p. 261-267

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抄録

タンタル酸リチウム単結晶の温度変化に伴って形成する高電場を電場触媒反応に応用することを目標とし,反応基質を導入可能な密封系小型高電場発生ユニットを製作した.z軸長に対するz面の面積が異なる二種類の単結晶を用いてX線発生実験を行ったところ,単位z軸長あたりの生成した電場は薄片型結晶の方が大きかった.単結晶表面に白金箔を添加した状態でも,白金箔の特性X線が最高エネルギー22 keVの白色X線に重なって観測された.製作した密封空間のガス放出挙動を質量分析計で測定した.

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© 2013 公益社団法人日本分析化学会 X線分析研究懇談会
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