日本シミュレーション医療教育学会雑誌
Online ISSN : 2436-4452
Print ISSN : 2187-9281
実践報告
腹部超音波検査手技遠隔トレーニングの試み
新型コロナウイルス感染症をきっかけとして
谷 修介打田 佐和子元山 宏行奥 幸子冨永 法子栩野 吉弘河田 則文首藤 太一
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2021 年 9 巻 p. 36-41

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抄録

大阪市立大学医学部附属病院では、これまで腹部超音波検査(Ultrasonography;US)手技トレーニングを対面で実施してきた。今回、新型コロナウイルス感染症をきっかけに、受講者(初期臨床研修医)と指導者が、遠隔でリアルタイムに US 手技トレーニングを実施することとし、課題画像を対面時の 10 種類から 13 種類に増補して講習会を開催し、全受講者(5 名)が課題画像の描出に成功した。US 手技遠隔トレーニングは、感染症の流行下においても実施が可能であるだけでなく、1)遠隔地でのトレーニングを可能とし、2)1 度に複数名の指導が実現できるため、医療手技教育の発展に有効な手段であることが示唆された。

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© 2021 日本シミュレーション医療教育学会
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