2021 年 9 巻 p. 36-41
大阪市立大学医学部附属病院では、これまで腹部超音波検査(Ultrasonography;US)手技トレーニングを対面で実施してきた。今回、新型コロナウイルス感染症をきっかけに、受講者(初期臨床研修医)と指導者が、遠隔でリアルタイムに US 手技トレーニングを実施することとし、課題画像を対面時の 10 種類から 13 種類に増補して講習会を開催し、全受講者(5 名)が課題画像の描出に成功した。US 手技遠隔トレーニングは、感染症の流行下においても実施が可能であるだけでなく、1)遠隔地でのトレーニングを可能とし、2)1 度に複数名の指導が実現できるため、医療手技教育の発展に有効な手段であることが示唆された。