色材協会誌
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ソープフリー重合による顔料のカプセル化に及ぼす水溶性高分子種の添加の影響
斎藤 夏風木村 勇雄田中 真人
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1995 年 68 巻 9 号 p. 535-541

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抄録

二種類の水溶性高分子物質の添加がソープフリー重合による顔料のカプセル化にどのような影響を及ぼすかについて検討された。
ここで検討された顔料は, 不溶性ジスアゾ (Index No.PY17), フタロシアニン (Index No.PB15 : 3) およびカーボンブラック (#15) である。これらの顔料は重合に先立ち水溶性高分子水溶液中に分散された。
添加された水溶性高分子はヒドロキシプロピルメチルセルロース (HPMC) とポリビニルアルコール (PVA) である。カプセル化に用いたモノマーはメタクリル酸メチル (MMA) である。
実験では, カプセル化の状態が, 重合度の異なるHPMCを添加して主に検討された。
HPMCやPVAを個々に添加するより, これらの混合系を添加することによりカプセル化が良好であることが分かった。

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