日本透析医学会雑誌
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症例報告
腹膜透析カテーテル抜去に伴い生じた下腹壁動脈損傷に直視下止血術で対応した1例
寺脇 博之福島 直太郎青栁 佳子渡邉 公雄中島 彩田中 健一林 義満旭 浩一中山 昌明
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2016 年 49 巻 6 号 p. 425-429

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抄録

症例は85歳女性. 6年前に経腹直筋アプローチで挿入された腹膜透析カテーテルを抜去した3時間後, 抜去創の直下に直径10cmを超える巨大皮下腫瘤が出現した. 手術室で創部の再解放が行われ, 下腹膜動脈断端からの出血が確認されたため, 結紮止血および血腫吸引が行われた. その後の経過は順調であった. 経腹直筋アプローチで挿入された腹膜透析カテーテルを抜去する際には, 下腹壁動脈損傷の可能性を念頭に置く必要がある.

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© 2016 一般社団法人 日本透析医学会
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