RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
水制限時ならびに水負荷時におけるレノグラムの比較検討
児玉 行弘仙田 宏平佐々木 常雄大野 晶子松原 一仁小林 英敏改井 修真下 伸一石口 恒男大鹿 智
著者情報
ジャーナル フリー

1980 年 29 巻 2 号 p. 84-87

詳細
抄録

子宮頸がん11例, 乳がん2例, その他食道がん, 咽頭がん, 上顎がん, 唾液腺腫瘍, 子宮平滑筋肉腫等計25例についてレノグラムを施行した。検査の前処置として, 絶飲絶食をさせて水制限をした場合と, 同一症例について引続き約600ccの水負荷をした場合のレノグラムを比較検討した。この比較検討にさいし, パラメータTmax, T1/2, HB/HAの変化および階段状所見の有無を調べた。水負荷によりTmaxは有意に短縮し, 階段状所見は有意に消失した。したがって, レノグラム検査を行うにあたっては, 検査前に一定の水負荷をすることが望ましいと思われる。

著者関連情報
© 社団法人 日本アイソトープ協会
前の記事 次の記事
feedback
Top