食品衛生学雑誌
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肝蛭駆除剤(トリブロムサラン,オキシクロザニドおよびブロムフェノホス)の乳牛への投与後の血漿中濃度および乳汁への移行
藤沼 賢司竹葉 和江鎌田 国広
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2006 年 47 巻 6 号 p. 249-253

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抄録

肝蛭駆除剤として使用されているトリブロムサラン(TBS),オキシクロザニド(OCZ)およびブロムフェノホス(BFF)について,乳牛への投与試験を行い,TBS, OCZおよびBFFの代謝物である脱リン酸ブロムフェノホス(DBFF)の血漿中および乳汁への移行,残留について調査を行った.血漿中のTBS, OCZおよびDBFFは,ほぼ24時間後に最大濃度に達した後,指数関数的に減少した.また,乳汁中の3薬剤についても,血漿とほぼ同様の傾向を示した.さらに,TBSおよびBFFについては,休薬期間と実際の残留期間の差が極めて小さいことが明らかになった.

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© 2006 公益社団法人 日本食品衛生学会
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