食品衛生学雑誌
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GC-FPDによる農産物中のジクロルボス及びトリクロルホンの同時分析
山田 信之高畑 寿太郎佐々木 久美子豊田 正武中村 隆二吉田 菊喜
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2002 年 43 巻 4 号 p. 196-201

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抄録

農産物中のジクロルボス(DDVP)及びトリクロルホン(DEP)について,アセトン抽出,酢酸エチル転溶,シリカゲル精製後,DEPを誘導体化してDDVPと同時にGC-FPDで定量する分析法を検討した.DEPの誘導体化は,抽出精製液を乾固後,N-メチルビス(トリフルオロアセトアミド)と0.1% ピリジン-アセトン溶液を加え,60℃ で2時間行った.添加回収試験で,DDVPは 72.6~117.7%,DEPは86.2~106.6% の回収率であった.定量下限値はDDVP及びDEPともに0.01 μg/g以下(抹茶は0.03 μg/g)であった.更に,確立した試験法について6分析機関による共同実験を行い,試験法の妥当性を評価し,良好な結果を得た.

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© 2002 公益社団法人 日本食品衛生学会
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