膵臓
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特集:自己免疫性膵炎 最前線
自己免疫性膵炎の治療と予後
田中 滋城吉田 仁池上 覚俊北村 勝哉
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キーワード: 自己免疫性膵炎, 治療, 予後
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2007 年 22 巻 6 号 p. 663-671

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抄録

自己免疫性膵炎は膵炎の発症に自己免疫機序の関与が推定されるが,その病因は不明である.治療に関しては,内科治療,特にステロイド治療が基本である.本邦においては日本膵臓学会自己免疫性膵炎診断基準2002年の治療指針および厚生労働省難治性膵疾患調査研究班の治療に関するコンセンサスを基に治療が行われているが,現時点においてのゴールデンスタンダードはない.また,長期予後に関しては詳細不明である.本稿では,AIPの治療および予後(転帰)の現状について概説した.治療に関しては,経口プレドニゾロン初期量,維持療法の維持量および期間など,予後(転帰)に関しては,悪性疾患合併および膵癌併発,自然寛解例など,症例蓄積による解析が望まれる.

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© 2007 日本膵臓学会
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