肝臓
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原著
Direct-acting antivirals治療例におけるC型肝炎ウイルス感染経路の検討―再感染リスクを踏まえて―
湯川 芳美田守 昭博寺西 優雅元山 宏行小塚 立蔵川村 悦史萩原 淳司打田(小林) 佐和子森川 浩安榎本 大村上 善基福島 若葉河田 則文
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2017 年 58 巻 8 号 p. 435-440

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抄録

当院で2014年9月から2016年8月までに直接作用型抗ウイルス薬治療を施行したC型慢性肝疾患患者616例及び2007年5月以降に経験したC型急性肝炎患者8例に対し,感染経路の実態を調査し再感染の可能性について検討した.616例のうち感染経路を推定しえた症例は372例(60.4%)であり,その内訳は輸血歴/手術歴/薬物使用歴/家族歴/刺青:189/279/30/18/24例(51.3%/75.8%/8.2%/4.9%/6.5%)であった(重複回答含む).薬物使用歴,刺青を有する患者の特徴として若年,男性,genotype 2があげられた.また,外来治療を自己中断した症例の特徴も同様に若年,男性,genotype 2であった.観察期間内に再感染例はみられなかったが,今後再感染を予防する上で,これらに対する慎重な経過観察と患者教育が重要な課題である.

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© 2017 一般社団法人 日本肝臓学会
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