日本レーザー医学会誌
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特集「光イメージング」
レーザー散乱を利用した血流画像化法
藤居 仁小西 直樹李 旻哲
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2005 年 26 巻 3 号 p. 266-271

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抄録

2種類のレーザースペックルフローグラフィーシステムについて報告する.一つは皮膚などの末梢循環を可視化するもの,もう一つはより小さい領域例えば眼底の血流分布を解析するものである.前者については線状のレーザースポットを生体組織の表面に照射し,その線状スポットで組織表面を横切るように走査する.このスポットの像面にラインセンサーを置く.センサーからの信号をPCに取り込み,連続する2回の走査の差を計算することで,60mm角の領域の血流マップを数秒間の測定時間のうちに200×200画素の解像度で表示できる.同様に眼底を半導体レーザースポットで照明し,このスポットを眼底カメラを通して結像した面にCCDカメラを置いて走査する.100画面以上のスペックル画像をPCに取り込み,強度変化のブレ率を各画素ごとに算出する.演算結果を二次元のカラーマップで表示すれば,眼底の血流マップをリアルタイムで観察できる.これらのシステムの種々の応用例も紹介する.

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© 2005 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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