徳島文理大学研究紀要
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徳島文理大学研究紀要
主成分分析による中国P2Pネット金融プラットフォームの格付け
趙 彤水ノ上 智邦
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2021 年 101 巻 p. 1-14

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抄録

2007年以降,中国ではP2Pネット金融が独自な進化を遂げつつ破竹の勢いで急速に拡大した。P2Pネット金融は国連が推奨する「金融包摂」の概念に合致し,既存の金融機関から排除されていた中小零細企業や個人に金融サービスへのアクセスを可能にした側面があるものの,夜逃げや倒産など様々な事件が頻発し,投資家に多大な損失をもたらしたのも事実であり,信頼に足る格付けの必要性が改めて認識された。しかし,既存の格付けは,透明性や規模などの点において問題点を抱えている。本稿では取引データを元に主成分分析を用いて,プラットフォームの格付けを行った。本稿の主な貢献は以下の3点が考えられる。まず,評価に用いたデータおよび評価基準を公開しており,恣意的な判断がなされる余地がない。第2に,PFが問題を引き起こしたかどうかという事実と照合し,検証することで,格付けの有効性を示した。3点目として,大幅な格付けの規模の拡大が挙げられる。

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© 2021 著者
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