インターンシップ研究年報
Online ISSN : 2433-1996
Print ISSN : 1881-1663
企業側からの視点によるインターンシップ研究の発展可能性に関する一考察
亀野 淳
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2021 年 24 巻 p. 61-69

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抄録

本稿では、これまでの大学生のインターンシップ研究においては受入れ側である企業側の視点によるものが少ないことを明らかにし、今後の研究発展の可能性について考察を行った。具体的には、企業側からみたインターンシップの意義・メリットについて整理を行った上で、企業側の視点でインターンシップの効果を、 ①新卒採用効果、②離職抑制・定着効果、③従業員の育成効果の3つに分類し、それぞれの先行研究を整理した。また、この3つの効果について、情報の非対称性、Realistic Job Preview (RJP)、採用ブランド力、リアリティショック、経験学習など人的資源管理論等の理論を援用しながら研究の到達点と発展可能性を考察した。さらに、インターンシップの周辺領域にある取組みとしてアルバイトや産学連携教育について取り上げ、これらの先行研究を整理するとともに、その位置づけや国際比較のあり方など研究発展性についても言及した。

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© 2021 日本インターンシップ学会
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