2005 年 11 巻 2 号 p. 17-22
ドイツにおけるメディア教育学は,メディアを使った社会的コミュニケーションを分析し,子ども・青年,成人に,現代社会の中でのメディアコミュニケーション能力を育成しようと取り組んでいる。そこで,現在,注目されているのが,メディア・コンピテンツである。この概念は,ドイツのメディア教育学で多様に定義され,論じられている。本論では,この概念の分析を通して,メディア・コンピテンツの枠組みを明らかにし,日本のメディア・リテラシーの捉え方をさらに検討していく示唆を得ることを目指している。