2013 年 79 巻 3 号 p. 383-393
ホッケ道北群の年齢査定方法の確立と,漁獲物の年齢-サイズ関係を明らかにすることを目的として,耳石観察方法の検討と年齢-サイズ関係モデルの推定を行った。耳石横断面の透明帯外縁を指標とすることで,確実な年齢査定が可能になった。年齢査定結果から年齢-体長関係を推定したところ,雌雄別の Logistic モデルが選択された。推定モデルの体長は,雌雄とも 2 歳前後まで加齢にともなって増加したが,それ以降では頭打ちになった。このことから,道北群の年齢推定には耳石による年齢査定が欠かせないと判断された。