土木学会論文集
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亀裂性岩盤におけるグラウトの注入範囲と有効間隙率の評価
西垣 誠見掛 信一郎小松 満Kwabena KANKAM-YEBOAH
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2003 年 2003 巻 743 号 p. 199-212

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抄録

亀裂性岩盤におけるグラウトの注入範囲を高い精度で予測することは, 現場においてグラウトを行う際の注入孔ピッチの設計を行う上できわめて重要である. 本研究では, 亀裂性岩盤の空隙構造を3次元的にとらえ, 水平方向と鉛直方向に連続した亀裂を浸潤経路とした3次元亀裂性岩盤を対象に有効間隙率と注入範囲について理論にもとづき評価した. さらに, その理論の妥当性を検証するため, 立方体ブロックによる3次元亀裂性岩盤モデルを用いてグラウトの注入実験を行った. グラウトの注入範囲の評価では, 理論解に Hele-Shaw Model の理論を適用した結果, 実験で示されたグラウトの浸潤挙動を説明することができ, 本研究より, グラウト注入範囲を理論的に評価することができた.

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