航空機と空港滑走路面特性との間の力学的な相互作用問題は, 滑走路面の維持修繕問題のみならず, 経済・環境問題にも関連ずるため, そのプロファイル特性についての定期的かつ合理的な調査が必要であることは言うまでもない. 本研究では, 関西地方の実主要空港において, GPSと組み合わせた非接触プロフィロメータによる滑走路面の現場プロファイルの正確な測定を行い, スペクトル解析, IRI, RNなどの評価手法によってその路面特性を評価した. また, その実測データに基づき, 離陸滑走中の航空機の重心位置における上下方向加速度について力学的シミュレーションを行い, 滑走路プロファイルの特性が機体の振動に及ぼす影響について検討を行った.