土木学会論文集
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GPSによる地盤変位モニタリングシステムの開発
近藤 仁志M. Elizabeth Cannon清水 則一中川 浩二
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1996 年 1996 巻 546 号 p. 157-168

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抄録

建設工事にともなう長大斜面, 露天掘りにおける長大残壁, また, 地すべり地帯などのような大規模な領域において生じる地盤変位を, 経済的にかつ精度よく測定する計測システムの開発が必要である.
本研究は, 人工衛星を用いる測量システムであるGPS (Global Positioning System) を利用して, 地表面の複数の計測点の変位を, 長期的にかつ自動的に観測できる地盤変位モニタリングシステムを開発することを目的としている. これは, 従来のキネマティック方式による観測方法に基づいているが, ほぼリアルタイムに複数の計測点の変位を同時に連続して得られる点に特徴がある. 本論文は, 開発した計測システムの主要な点と, システムの性能を検証するために行った野外実験結果について述べるものである.

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