日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
シンポジウム「無痛分娩と硬膜外麻酔」
硬膜外追加投与の方法—持続投与と患者自己疼痛管理の比較—
角倉 弘行
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 28 巻 1 号 p. 152-158

詳細
抄録

  硬膜外麻酔による無痛分娩を安全確実に行うためには, 十分な初期鎮痛が達成されるまで初期投与を行った後に, 児を娩出するまで必要に応じて追加投与を行う必要がある. 持続投与 (continuous epidural infusion: CEI) と患者自己疼痛管理 (patient controlled epidural analgesia: PCEA) による硬膜外追加投与は, 局所麻酔薬の総使用量を減少させると同時に, より良い鎮痛を提供することを可能にし, 無痛分娩の安全性と快適性を大きく向上させた. 本稿ではCEIとPCEAの比較を行うが, いずれの方法を選択するにしても, 麻酔科医が産婦のもとを頻回に訪れ, 鎮痛の状況を確認し適切に対応すべきである.

著者関連情報
© 2008 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top