国立国際医療センター神経内科
国立国際医療センター呼吸器外科
国立国際医療センター第二放射線科
国立精神・神経センター国府台病院神経内科
2005 年 94 巻 11 号 p. 2385-2387
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性格変化と記憶障害が亜急性に進行して入院となった.頭部MRI拡散強調像にて海馬に高信号域を認め,胸腺腫を合併していた.髄液中の単純ヘルペスウイルス抗体価は上昇なく,抗神経抗体はいずれも陰性であった.腫瘍摘出術を行い,ステロイドパルス療法,放射線照射を行ったところ,術後36日目から意識障害が改善した.胸腺腫に伴った辺縁系脳炎は比較的稀であるが,ときに治療反応性であり,集学的治療を試みる価値がある.
日本内科学会会誌
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