日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
滋賀県内で感染したツツガムシ病の2例
志村 和穂菊田 武久上田 幹雄河原 聡鶴山 幸喜倉田 博之松本 雄賀後藤 秀夫岡嶋 泰日野 良俊
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 92 巻 7 号 p. 1325-1327

詳細
抄録

症例は51歳,女性と48歳,男性.滋賀県内初のツツガムシ病の感染例を相次いで経験した.発熱と紅斑を主訴とし,肝機能障害を認めた.第1例目は不明熱として診断に時間を要したが,特徴的な刺し口と抗ツツガムシ抗体により診断した.本疾患は,治療が遅れるとDICを併発して致死的となることもあり,原因不明の発疹,発熱,肝機能障害のある症例では本症も念頭におくべきであると考えられた.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top