日本内科学会雑誌
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VIII.女性の高血圧の病態と降圧治療-閉経後高血圧,妊娠,経口避妊薬-
三戸 麻子
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2018 年 107 巻 4 号 p. 713-719

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抄録

・女性は閉経後に高血圧や脳・心血管病のリスクが高くなる.

・妊娠高血圧症候群に罹患した女性は,将来の高血圧発症のハイリスク群である.

・ACE(angiotensin-converting enzyme)阻害薬,アンジオテンシンII受容体拮抗薬(angiotensin II receptor blocker:ARB),レニン阻害薬は,妊娠中期以降の使用で胎児毒性が認められ,胎児腎機能障害を引き起こすため,妊娠中は使用禁忌である.

・経口避妊薬の使用は高血圧のリスクをわずかに上昇させるため,妊娠年齢女性の高血圧診療ではその使用に注意する.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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