2014 年 103 巻 12 号 p. 2892-2898
内科系医療技術を適切に診療報酬で評価することは資源配分上有益なことである.しかし,(1)中医協では個別の医療行為の点数について事実上審議しない,(2)診療報酬は政策誘導の有力な手段であるため,点数がコストと乖離していることが多い,(3)内科系技術を客観的に評価する指標を選択するのが難しい,(4)診療報酬の評価ルールを抜本的に変えると医療費が増加する可能性があるため,抜本改革には消極的である,といった理由で現実的には困難であるのも事実である.