2014 年 103 巻 5 号 p. 1145-1152
急性腎障害(acute kidney injury:AKI)は人口の高齢化に伴い年々増加しており,予後も種々の努力にもかかわらず最近十数年でほとんど改善されていない.また,AKIに対する腎代替療法(renal replacement therapy:RRT)に関しても未だ開始基準,中止基準,方法についてコンセンサスは得られていないのが現状である.本稿ではAKIに対するRRT(特に持続的(continuous)なRRT(CRRT))を中心について最近の知見を含め概説する.