分析化学
Print ISSN : 0525-1931
総合論文
センサーを用いる薬物作用のin situモニタリング
勝 孝駒越 圭子増田 和文加藤 久登井上 剛
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 62 巻 2 号 p. 121-130

詳細
抄録

電気化学センサーの生化学分析への応用は,細胞懸濁液中で迅速,簡単にかつ連続的に反応を追跡できる点,及び測定装置にあまり費用がかからない点において大きな魅力がある.本論文では,酸素電極やイオンセンサーなどの電気化学センサーを利用して,光照射した色素がいかに細菌を不活性化するかを解明した研究について報告する.さらに,光ファイバーを利用した分光法とイオンセンサーとを組み合わせたセンサーシステムを構築し,膜作用性薬物が膜に開けるチャンネルサイズを定量することに成功した例,及びセンサーの自作の方法などについても報告する.

著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry 2013
前の記事 次の記事
feedback
Top