分析化学
Print ISSN : 0525-1931
報文
モノリス型シリカ系キャピラリーカラムを用いる液体クロマトグラフィーによる高速分離
鈴木 敦宇津 秀之増岡 伸一李 雄リム リーワ竹内 豊英
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 53 巻 9 号 p. 937-941

詳細
抄録

モノリス型シリカカラムは,アルコキシシランのゾルゲル反応によりμmオーダーのスルーポアとシリカ骨格を共存させることができ,小さな入口圧力で高分離能が達成できることから,次世代カラムとして注目されている.モノリス型シリカキャピラリーカラムは,in-situ で調製が可能なことから,キャピラリー液体クロマトグラフィー及びキャピラリー電気クロマトグラフィーの高分離能カラムとして期待が高い.本研究では,モノリス型シリカキャピラリーカラムの高い透過性を利用して高速分離の可能性を検討した.種々入口圧力下での測定を行い,カラム長さ及び入口圧力を最適化し,1分以内でベンゼン及び5種アルキルベンゼンの迅速分離を達成した.

著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry 2004
前の記事 次の記事
feedback
Top