日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第69回(2018)
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一般研究発表(13) アダプテッド・スポーツ科学
13ア-24-口-11 弱視のフットサル選手が地域のフットサルクラブに参加することで起こる質的変化
意識変容と行動変容に着目して
*岩田 朋之齊藤 まゆみ澤江 幸則
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p. 285_2

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抄録

 本研究は、弱視のフットサル選手が地域フットサルクラブに参加することで起こる変化を、意識変容と行動変容に着目し、そのプロセスと要因を明らかにすることを目的とした。調査期間は201X年N月からN+1月とし、複数の弱視のフットサル選手が地域フットサルクラブの練習に週1回の頻度で参加した。調査対象は地域フットサルクラブ選手と弱視のフットサル選手である。調査方法として質問紙と半構造化インタビュー、観察記録を用い、質的変化を検討した。その結果、弱視のフットサル選手からは、前期では地域フットサルクラブチームの技術向上に関わる不安感が多く示されが、後期では不安感が減少した。一方で地域フットサルクラブ選手からは、弱視のフットサル選手に対するフットサルをプレイすることへのイメージにポジティブな意識変容が見られた。加えて、弱視のフットサル選手が地域フットサルクラブでの活動の参加継続にも、ポジティブな意識変容が見られた。また、地域フットサルクラブ選手には意識変容だけでなく、行動変容の傾向が見られ、フットサル選手としての基本への立ち返りやキーパーソンの働き掛けが大きく関わってくることが示唆された。

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