中央学院大学
2005 年 54 巻 4 号 p. 32-43
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長与善郎「青銅の基督」の主人公は、長与自身や彼を取り巻く大正前期の文壇の<芸術>観を象徴する、求道的な芸術家として造形されていることを明らかにし、特にその造形の中で、<宗教>的なロジックが如何なる機能を果しているかを分析する。またその主人公は小説内で、最終的に殺されてしまうのだが、そのことの持つ意味も、当時の長与らが立たされた時代状況-大正後期の文壇やそれをめぐる社会全体の動向から検討する。
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