日本皮膚科学会雑誌
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原著
手足口病後の爪変形,爪脱落の集団発生
渡部 裕子難波 千佳藤山 幹子町野 博橋本 公二
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2011 年 121 巻 5 号 p. 863-867

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抄録

2009年8月から12月にかけて,愛媛県松山市周辺の皮膚科で,小児32名,成人7名の患者で爪変形,爪甲脱落の発生が確認され,そのうち4名を除く35名で発症の1~2カ月前に手足口病の既往があった.そのうち10名の患者で中和抗体価を測定したところ,全例でコクサッキーウイルスA6が8~128 倍の陽性所見を示した.これは爪変形,爪甲脱落を来す手足口病の本邦における最初の報告である.

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