主催: 日本惑星科学会2006年秋季年会実行委員会
Tagish Lake隕石中の有機物の分布を顕微赤外分光装置下でマッピング測定することにより調べた.その結果,脂肪族C―Hの多く存在する部分と,ほとんど見られない部分とが観測され, 脂肪族C―Hの多い部分には含水ケイ酸塩鉱物のO―Hの吸収帯が多くみられた.また,それぞれの部分をSEM-EDSで元素分析した結果,脂肪族C―Hの多く存在する部分は周りに比べ,Mgが多く,Fe,Sは少ないことがわかった.以上の結果より,脂肪族C―HはMg-richな含水珪酸権鉱物と共存していることが示唆された.