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本研究では,グリシン・リボース混合水溶液(0.1 mol/l)のメイラード反応により生成した模擬腐植物質のバッチ加熱実験試料(80℃,0-168時間)を紫外可視分光法,三次元蛍光分光光度法,サイズ排除クロマトグラフィーにより測定し,それぞれのスペクトル,クロマトグラムの時間変化の相関を二次元相関分光法により解析した.また,独自の分光セルを用いた紫外可視その場分光観測(60, 65, 70, 75, 80℃,5分ごとに測定,計144時間)により,反応を速度論的に解析し,活性化エネルギーを見積もることができた.