2019 年 73 巻 1 号 p. 459-464
本研究では、高炉セメントB種にシリカフュームを混和した3成分系コンクリートの普及に向け、トラックアジテータにてシリカフュームスラリーを添加し、ドラムの高速撹拌によって練混ぜを行った場合のコンクリートの基礎的性状の把握を目的に各種検討を行った。その結果、スラリーを後添加してもコンクリートのスランプと空気量の低下は小さかった。さらに、硬化後のコンクリートにおいても圧縮強度の低下はなく、変動係数も小さかった。気泡間隔係数も十分小さい値を示しており、シリカフュームスラリーをトラックアジテータにて添加し、3成分系コンクリートを製造することが可能であることが示された。