宇部興産株式会社 技術開発研究所建材開発部
TECHNISCHE UNIVERSITÄT BERGAKADEMIE FREIBERG
2015 年 69 巻 1 号 p. 161-168
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
本研究では混練やポンプ圧送等の施工により生じる撹拌作用がセメントモルタルの水和挙動や硬化物性に与える影響を測定し、その原因及びメカニズムの解明を行った。撹拌時間の延長に伴って水和反応が促進・増進した結果、早期の圧縮強度が高くなり、自己収縮が大きくなった。撹拌作用により水和反応が促進・増進するメカニズムは、凝集粒子の分散に着目した既往理論に加えて、セメント粒子表面に形成される保護層の破壊により溶解に対する活性領域が増大するという拡張水和理論を用いて説明できる。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら