日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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犬糸状虫寄生犬における免疫応答について
早崎 峯夫中垣 和英小林 茂雄大石 勇
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1981 年 43 巻 6 号 p. 909-914

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抄録

犬糸状虫感染に対する犬の免疫応答をマクロファージ遊走阻止(MI)試験(間接法), 間接赤血球凝集(IHA)反応, 受身皮膚アナフィラキシー反応により, 検討した. 犬糸状虫成虫抗原と子宮内ミクロフィラリア(Mf)抗原を用いたMI試験の結果, 犬糸状虫未感染犬群13頭と自然感染犬群20頭の成績は陰性であった. 犬糸状虫実験感染犬3頭(感染子虫数98~121匹)および未感染対照犬2頭の感染経過中における免疫応答の動態についても検討した.感染犬では, IHA抗体, レアギン抗体ともに実験期間を通して産生され, 特に著明な増加は, 第4脱皮期と末梢血Mf陽性時期に関連している可能性が認められた. それにもかかわらず, prepatent periodにおけるMI試験は陰性であった.

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