Progress of Digestive Endoscopy
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経験
新規細胞診用ブラシカテーテルの使用経験
多田 大和池田 恵理子三輪田 哲郎長井 洋樹川崎 佑輝横山 健介沼尾 規且牛尾 純玉田 喜一福嶋 敬宜山本 博徳
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2020 年 96 巻 1 号 p. 57-60

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抄録

富士フイルムメディカル社から2019年11月に発売されたインフィニティ細胞診ブラシミニの細胞採取能力を評価した.本製品の特徴は,通常のブラシよりも硬めのブラシをブラシの両端に備えていることである.2019年5月から11月に胆管狭窄の質的診断として胆管擦過細胞診を施行した9例を対象とし,診断能とカテーテルの挿入性能を後方視的に評価した.カテーテルの挿入性は高く,全例で目的部位を擦過できた.悪性狭窄を疑った6例は擦過細胞診で良好な検体が採取されており,正診率は100%であった.一方で,胆汁細胞診の正診率は33.3%,胆管生検は66.7%であった.我々の検討は,この製品の有用性を示した.

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© 2020 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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