主催: 社団法人 石油学会
炭化水素の改質反応における起動時の最大の問題点は、触媒を加熱するのに時間を要し、水素を迅速に生成できないことである。そこで、加熱を必要としないn-C4H10の酸化的改質反応の常温駆動について検討を行った。その結果、還元処理後のCeO2を担体とした担持金属触媒を用いることで、担体の自己発熱により触媒層が加熱され、反応の常温駆動が可能となる事を見出した。また、従来のAl2O3、MgO等の金属酸化物担体を用いて検討したが、この様な機能を示す担体はCeO2のみであった。