AMSR2(Advanced Microwave Scanning Radiometer 2)を搭載したGCOM-W(Global Change Observation Mission-Water:しずく)は2012 年5⽉18⽇に打ち上げられ、現在も順調に土壌水分観測を実施し、そのデータは全球のJAXA L2土壌水分プロダクツとして提供されている。 そのデータの高品質性を評価するためにモンゴル高原試験地において2012年-2018年の7年間のJAXAL2土壌水分プロダクツの検証を年毎に行った。その結果、AMSR2土壌水分は過小評価であるが、降雨応答をよく捉え、RMSEは平均で0.041(m3/m3)の高精度測定をしており、明らかな経年劣化も見られなかった。ESA(欧州宇宙機関)のSMOS(Soil Moisture and Ocean Salinity)とAMSR2は遜色なく、それ以上の高度で安定した土壌水分測定をしていることが示唆された。