主催: 第37回構造有機化学討論会実行委員会
共催: 日本化学会, 日本化学会北海道支部, 北海道大学 グローバルCOE(化学), 「触媒が先導する物質科学イノベーション」, 有機合成化学協会(協賛)
p. 188
ラジカル置換ドナーラジカルカチオンは有機磁性体の構成成分として興味のもたれる化合物である。これまでに我々は、ニトロニルニトロキシド置換ジヒドロフェナジンが分子内に大きな強磁気的相互作用(J > +700 K)を持つことを明らかにしている。今回はさらに、分子間に磁気的相互作用を持たせるため、安定ラジカル部、アクセプター(GaCl4塩、FeCl4塩、TCNQF4)の検討を行い、系の拡張を目指した。本発表では、これらのラジカルカチオン塩の構造と磁気的性質について議論する。