日本医科大学医学部 物理学教室
2014 年 16 巻 1 号 p. 8-15
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遷移パスサンプリングは分子動力学などを使ってベイスン間をホップするような軌道を取り出す有用な手法である.通常の分子動力学がベイスン内をサンプルすることに重点を置いているのと異なり,ベイスン間の軌道は本質的に非平衡なものであり,その取扱いには非平衡統計力学の枠組みを使わなければならない.本稿ではパスサンプリングの基本的な概念を解説し,その問題点や分子系に適用するときの注意点を挙げる.
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