農業土木学会論文集
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農業用ため池の物質収支とそれを含む流域の流出負荷特性
京都府京田辺市を事例として
長坂 貞郎堀野 治彦野口 寧代三野 徹
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2001 年 2001 巻 214 号 p. 439-446,a1

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抄録

京都府京田辺市のため池を含む流域において, ため池における物質収支, 流域からの物質流出負荷量およびため池による負荷削減効果について検討した. ため池について, リンの物質収支に注目すると, 底泥からの溶出量も含めた総流入負荷量よりも総流出負荷量の方が少なくなっているが, 底泥からの溶出量以外の流入負荷量と総流出負荷量を比較すると総流出負荷量の方が多くなっていた. 流域からの流出負荷量は, ため池, 水田を含む地域, 生活雑排水を含む地域のものに分離した. 水田を含む地域からの流出負荷量が最も多かった. ため池の負荷削減効果を期待するためには, 積極的にため池への導水を行うことが必要で, 底泥からの溶出量を抑えることでその効果が強化されることが期待される.

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© 社団法人 農業農村工学会
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