笠岡湾干拓地における袋詰めサンドドレーンを伴うプレローディング工法による軟弱地盤の沈下について, 有限要素圧密解析を行った。土質定数は第1報で述べた方法に従って決定し, ドレーンによる地盤改良域の水平方向透水係数は小林の方法で変更した。これらの定数を用いて平面ひずみ解析を実施した結果, 計算沈下量は, 観測値に対して盛土完了後収束してほぼ一定の-25%以内になることが分かった。改良地盤の透水係数は小林の方法である程度評価できるが, 圧密途中での沈下量に差が生じた。また, 盛土終了後の沈下量を観測することにより, それと計算値との比でヤング率を除して修正すれば, その後の的確な沈下予測ができることを示した。