日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
腸閉塞を発症し穿孔をきたした小腸子宮内膜症の1例
北村 和紀品川 和子德永 麻美小林 才人植田 亮時光 善温岡田 和彦前田 宣延芝原 一繁安田 一朗
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 121 巻 5 号 p. 400-406

詳細
抄録

47歳女性.回盲部腫瘤による腸閉塞の診断で入院した.イレウス管による減圧が行われるも症状は悪化し,第7病日に緊急手術となった.開腹所見で回盲部に高度狭窄と微小穿孔を認め,回盲部切除術が施行された.切除標本の病理所見から腸管子宮内膜症の診断となり,術後ホルモン療法が開始され,術後18カ月再発なく経過している.本邦における小腸子宮内膜症の報告例に本症例を加えて検討した.

著者関連情報
© 2024 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top