日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
超音波下経皮的針生検で診断した肝血管肉腫の1剖検例
高見 昌義沢井 正佳岩井 聡始玉田 喜規金子 三紀鈴木 淳也堀内 葉月大倉 康志畠山 金太松本 昌美
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キーワード: 肝血管肉腫, 生検
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2021 年 118 巻 6 号 p. 562-570

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抄録

症例は65歳,男性.造影CTで肝内に辺縁から濃染され中心部に濃染不良域をともなう腫瘤を認めた.超音波下経皮的針生検で肝血管肉腫と診断し,全身化学療法を施行した.肝血管肉腫は多彩な画像を呈することが知られ,生前に診断されることは少ない.画像診断が困難な切除不能例においては,治療方針決定のための腫瘍生検は有用であるが,適応については慎重に検討する必要があると思われた.

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© 2021 (一財) 日本消化器病学会
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