乳頭部神経内分泌腫瘍と多発小腸GISTを併発した神経線維腫症1型の1例

北嶋 諒; 森田 剛文; 古橋 暁; 木内 亮太; 武田 真; 菊池 寛利; 渡邊 文利; 杉本 健; 坂口 孝宣; 竹内 裕也

doi:10.11405/nisshoshi.116.583

症例報告

乳頭部神経内分泌腫瘍と多発小腸GISTを併発した神経線維腫症1型の1例

北嶋諒, 森田剛文, 古橋暁, 木内亮太, 武田真, 菊池寛利, 渡邊文利, 杉本健, 坂口孝宣, 竹内裕也

著者情報

北嶋諒
浜松医科大学外科学第二講座
森田剛文
浜松医科大学外科学第二講座
古橋暁
浜松医科大学外科学第二講座
木内亮太
浜松医科大学外科学第二講座
武田真
浜松医科大学外科学第二講座
菊池寛利
浜松医科大学外科学第二講座
渡邊文利
浜松南病院消化器内科
杉本健
浜松医科大学消化器内科
坂口孝宣
浜松医科大学外科学第二講座
竹内裕也
浜松医科大学外科学第二講座

キーワード: NF1, GIST, NET, von Recklinghausen病

ジャーナルフリー

2019 年 116 巻 7 号 p. 583-591

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.116.583

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抄録

症例は60歳女性，貧血精査内視鏡検査でVater乳頭部腫瘍とその肛門側に粘膜下腫瘍を認めた．皮膚筋肉に多発する腫瘤やcafé au lait斑および乳頭部腫瘍生検より，神経線維腫症1型（NF1）に随伴する神経内分泌腫瘍（NET）と診断した．膵頭十二指腸切除術施行時，近位空腸漿膜に突出する結節が散在していた．病理上，乳頭部腫瘍はNET G2，乳頭肛門側腫瘍を含め他の腫瘍はいずれもGISTであった．本症例のような報告はまれである．

責任著者(Corresponding author)

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