日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
パテンシーカプセルが回腸に長期滞留したクローン病の1例
岩室 雅也高嶋 志保井口 俊博髙原 政宏川野 誠司平岡 佐規子近藤 喜太田中 健大岡田 裕之
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2018 年 115 巻 2 号 p. 203-210

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抄録

40歳男性.21歳時にクローン病と診断され加療中.イレウス症状を繰り返すため当院紹介.CT検査では回腸狭窄および同部位に高吸収の人工物を認めた.ダブルバルーン内視鏡検査では回腸に多発狭窄を認め,小腸部分切除を施行したところ,狭窄部の近位側に異物を認めた.摘出した異物の解析により,30カ月前に嚥下したパテンシーカプセルの非溶解性コーティング膜の滞留と診断した.

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© 2018 (一財) 日本消化器病学会
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