国立療養所近畿中央病院内科
国立療養所近畿中央病院外科
国立療養所近畿中央病院病理
1993 年 31 巻 1 号 p. 65-68
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症例は36歳女性. 左S5原発の肺腺癌で, 胸部レ線上辺縁明瞭な腫瘤影, 高CT値を呈したが, 明らかな石灰化はなく, 術後の病理組織においても骨形成, 石灰化, 砂粒体等は認めず, カルシウム (Ca) 染色 (kossa 法) でも陰性であった. 透過型電顕, エネルギー分散型分析装置を用いた元素分析では腫瘍組織のCa高値で, 腫瘍内に溶解性Ca等マスクされた状態で存在したCaによって高いCT値を呈したものと考えられた.
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