2005 年 4 巻 Suppl.5 号 p. A81-A85
アトピー性皮膚炎(AD)患者における血清中のMDC/CCL22値は,乾癬患者,健常人に比べて有意に高値を示した。また,AD患者および乾癬患者における血清中のCTACK/CCL27値は,健常人に比べて有意に高値を示した。さらに,AD患者血清中のMDCおよびCTACK値は重症度が高い程高値を示し,治療により有意に低下し,またSCORAD,末梢血好酸球数,血清中のsE-selectin値,sIL-2R値,TARC/CCL17値と正の相関を示し,ADの病勢を反映することが示された。以上より,ADの治療マーカーとして血清MDC値やCTACK値は,TARC値と同様に有用であると考えられた。